こんなにも面白い高校野球

こんなにも面白い高校野球

夏の風物詩の高校野球を楽しむための情報をお届け

土

高校野球は土のことも知ると面白い

夏と春に開催される高校野球の全国大会は、一回負けたらそれで終わってしまうトーナメント戦だからこその面白さがありますよね。他の高校スポーツの大会にはない特殊な要素として、試合に負けたチームがグラウンドの土を持って帰るという風習があります。必ず持ち帰らなくてはいけないものではないので、あえて持ち帰らない球児も中にはいます。でも、全国大会に出ること自体が球児の夢ですから、持ち帰っておきたい人の方が多いのではないでしょうか。

退会グラウンドにある土は、特別な価値がついていますが、その中身は砂とブレンドすることで、粘り気と水はけを調整したものとなっています。それぞれの産地は固定されておらず、その年に応じて異なっているようです。本当に全国大会に行った人ではないと手に入らないものなんですね。しかも、一回で中身を入れ替えるというわけではなく、少しずつ足していっているそうです。長い期間を費やして、少しずつ変化しているなんて面白いですよね。

高校野球の長い歴史の中で、いつから土を持ち帰るようになったかについては諸説あります。一番古いものだと、1937年の準優勝校の部員がポケットに入れて持ち帰ったことがルーツだとされています。そんな昔から行われていたんですね。